SpinDrive
機器メーカー向け能動型磁気軸受で産業プロセスのエネルギー効率を改善
- AI, Hardware, SDG&Impact
- Series A
Location
Lappeenranta, Finland
Revenue size
EUR 100,000 - 499,999
Year founded
2015
Funding raised
EUR 4 million
Founders
Janne Heikkinen, Nikita Uzhegov, Alexander Smirnov, Teemu Sillanpää.
Most relevant investors
Innovestor, Butterfly Ventures, Born2Grow, SDGx, EU, Business Finland.
Team size
10-19
Problem
世界の電力の46%を消費する産業用電気モーター。既存の高速電気モーターは非効率なうえ、維持費も高額である。SpinDriveは手軽で低コストの能動型磁気軸受でこの問題を解決する。
SOLUTION
SpinDriveが開発した磁気ベアリングは機械の回転部分が浮上し、摩擦を完全に排除する。当ソリューションによりシステムの効率が10%以上向上し、投資回収期間はわずか2年。さらに、システムには一切メンテナンスが不要であるため、装置全体の補修費は80%削減できる。
オイル潤滑が不要なので、OEM(相手先ブランド製造)メーカーは新しい市場に参入することができる。内蔵センサーを使ってユニット全体の状態監視が可能となり、予期せぬプロセス障害を防止し、OEMの装置ライフサイクルコストを35%削減できる。
SpinDriveは、OEM向けに磁気軸受システムを取引型の直接B2Bモデルとして販売し、状態監視をサブスクリプションベースのサービスとして提供する。
KEY CUSTOMERS AND INTERNATIONAL PRESENCE
主要顧客は、高速化によりプロセス効率を向上させる産業用の新しいソリューションの改良・開発を検討している機器メーカー。ターボ機械(ターボブロワーおよびポンプ)、グリーン水素(ターボエキスパンダー)、再生可能・分散型発電(ORC、マイクロタービン)、運動エネルギー貯蔵(フライホイール)などの産業分野で使用される機械もその中に含まれる。
5カ国10社で有料サービスを提供中で、そのうち2社は主要市場で世界をリードするメーカ
Team
LUT大学(フィンランド)から誕生したSpinDriveの設立メンバーは、高速機械や磁気軸受の市場で豊富なノウハウと実績を持つ、6件の特許の共同発明者であるJanne Heikkinen博士(CEO)、Alexander Smirnov博士(CTO)、Nikita Uzhegov博士(COO)と Teemu Sillanpäa(CPO)。
Unique selling point
当ソリューションは、特許出願中のコントローラー構造により、50%の価格削減に成功、高い費用対効果を実現している。また、デジタルツインソフトウェアを使用して各メーカーの機器に合わせたシステムを提供することで、試運転コストを80%削減する。35年以上の研究に裏打ちされたAIベースの設計ツールにより、競合他社では数週間かかるシステム設計を数時間で実現する。
Asia Connection
SpinDriveは中国で有料サービスを行っており、取締役会の一員Jukka-Pekka Mäkinenは以前の会社を安川電機に売却している。現在、東アジア地域での販売提携先、顧客、資金を探している。