Sani Nudge

医療従事者の衛生遵守の支援で、患者の安全確保、感染症を60%以上削減

所在地
コペンハーゲン、デンマーク
収益
0 (収益前)
設立年
2015年
累計調達金額
JPY 2億6000万円/ € 2,000,000
創業者
Theis Jensen, Morten Egholm, Marco Bo Hansen
主要投資家
InQvation, Pre-seed investment (Equity)
チームサイズ
No. of employees: 10-20名
ウェブサイト

課題

手指衛生の遵守は、医療機関における患者の安全対策として大事なことの一つ。けれども誰が正しい方法で消毒しているかを把握することはとても難しい。

ソリューション

Sani Nudgeが開発したのは、従業員の手指衛生の癖や患者との接触状況などの有益な情報が把握できるデータ駆動型の手指衛生測定ソリューション。ソリューションは、消毒場所に設置されたワイヤレスセンサーと、スタッフの名札につけられたIDから成る。センサーが、スタッフの石鹸や消毒剤の使用状況、患者との対面接触を記録し、そのデータを包括的なユーザーダッシュボードに転送して、分析とフォローアップを行う。 臨床試験では、ソリューション使用で手指衛生遵守が倍増し、スタッフも患者にも院内感染者が減り、スタッフの病欠が減少したという結果が得られた。

アジアとの接点

医療分野で実施された複数の研究が、東アジアにおけるSani Nudgeのソリューションの妥当性を証明している。日本では研究者グループが調査した病院のうち3カ所で衛生遵守が不適切だったことが判明し(Journal of Hospital Medicineを参照)、中国 では、1つのマルチモーダル手指衛生の実施により遵守率が20%も向上した。韓国では、最近の国家政策として手指衛生の改善に力を入れており、新しい実施・監視方法の需要が高まっている。 このようにSani Nudgeのソリューションは、東アジア全域で計り知れない可能性と需要がある。COVID-19の感染拡大によって、以前にもまして重要な意味を持つからである。

ピッチ

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