BugBox

食品グレード食用昆虫のフルオートメーションでスケーラブルな大量飼育技術

Location
Tallinn, Estonia
Revenue size
EUR 10,000 - 99,999
Year founded
2015
Funding raised
EUR 1 million
Founders
Erlind Sild
Most relevant investors
N/A
Team size
1-9
Website

Problem

タンパク質の需要は急速に高まっているが、伝統的な畜産慣行は持続不可能であり、環境悪化や気候変動の原因となっている。近年、食用昆虫は牧草地で生産される家畜よりも持続可能なタンパク源であるとして関心が高まっている。昆虫養殖は盛んな産業であり、都市農業に取り入れるチャンスもある。しかし、従来の昆虫農業の方法はスケーラビリティに欠けている。

SOLUTION

BugBoxが開発した食用昆虫のスケーラブルな大量生産を可能にする飼育技術「飼育リアクター(昆虫の入った箱)」は、センサーとAIベースのソフトウェアによって飼育プロセスを完全に自動化・制御する。さまざまな種類のデータが昆虫農場全体で収集され、効率と予測可能性を高めるための飼育プロセスを微調整するために使用される。その結果、既存モデルと比べて生産性は200倍以上、価格は10倍以上向上した。当技術は、昆虫の飼育とその様々な能力について長年かけて得られた知識を考慮に入れ、社内で構築された独自の AI を活用したソフトウェアによって標準化および制御されている。

KEY CUSTOMERS AND INTERNATIONAL PRESENCE

BugBoxはすでにウガンダとフィンランドで研究所を運営し、イタリアのNutrinsect、ポルトガルのInsectBiomatrix社という国際的なパートナーと契約を結ぶなど、世界でも知られている。

Team

BugBoxは多様な専門知識を持つ有能なチームが運営する。創業者でありCEOであるErlendは、海運、物流、マーケティング、販売の分野で25年にわたり国際的な起業家として成功を収めてきた。共同創業者のHeikkiは、科学と昆虫学に40年を捧げ、155の論文を発表し、博士課程の学生26人とMBA学生100人以上を指導してきた名誉教授で、生物学者として名が知られている。Andrusは、ソフトウェア・アナリストとして20年以上勤務し、リーダーシップとビジネス開発における豊富な経歴を持つ。

Unique selling point

BugBox独自のスケーラブルな技術により、既存の動物性タンパク質の代替として、高品質でエコロジカルかつ持続可能な食品グレードのタンパク質粉末を大量生産することに成功。同社のソフトウェアは自己学習し、AIを使用して、すべての農場から収集された過去のデータに基づいて、より良い提案と決定を行う。これこそが他社との決定的な違いであり、顧客が世界で最も効率性に優れた昆虫飼育業者になれる鍵である。

Asia Connection

BugBoxは日本を自社の技術を他のアジア市場に広めるための理想的な拠点と考えている。昆虫養殖は日本にとって、乏しい農地からの収穫を最大化する大きな可能性を秘めている。さらに、日本の豊富な地熱資源は、飼育リアクターの熱源にするのに最適であり、運営コストをさらに削減することができる。現在、販売提携先、顧客、資金を求めている。

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